asahi.com - 低評価の大学、不満の声　国立大の評価結果公表（2009年3月30日）
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200903300287.html

＜２６日に公表された、文部科学省の国立大学法人評価委員会による評価結果で、教育内容などに「不十分」「水準を下回る」と評定された各大学から不満の声が出ている。結果は、大学の財政基盤となる国からの運営費交付金の額に反映されるだけに、評価委に意見申し立てをした大学は２２に上った＞。

＜大学関係者の間では、「評価疲れ」という言葉が飛び交うほど、教職員が評価のための資料作成に追われる状態だという＞。

大学に税金が使われ、その評価に税金が使われ、その評価のための資料作成に税金が使われる。すべて、国民が払った税金だが、これがうまくいっていないわけだ。

何かを人に任せれば、こういう「エージェンシー問題」は必然的に起こる。意図的に税金にタダ乗りする人が出てくるのも当然だし、本人は立派な仕事をしていると思っているが、結果的に税金のムダ使いになっているという人はさらに多い。

これは、大学側と評価側のどちらが正しいかという問題ではない。このような仕組み自体が間違っている。とにかく、大学とかその評価に税金を使うこと自体をやめるしかないのだ。

すべての大学は民営化すべきだ。民営化して生き残れない大学は、必要とされていない大学ということだから、存続する価値はない。

税金で大学を「保護」することは、税金のムダ使いというだけでなく、大学自体もダメにしている。


関連：
Chikirinの日記 - 国立大学の統廃合私案
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20090303
ニューロサイエンスとマーケティングの間 - 国内大学強化に向けた考察
http://d.hatena.ne.jp/kaz_ataka/20090322/1237652312
http://d.hatena.ne.jp/kaz_ataka/20090323/1237734027
http://d.hatena.ne.jp/kaz_ataka/20090324/1237831487

関連エントリ：
企業が大学を作ればいいのでは
http://mojix.org/2008/08/01/company_university
税金を使わずに高等教育を無料化できないか
http://mojix.org/2008/05/21/free_higher_edu