菅改造内閣 ちょっとだけ良くなったかも
asahi.com - 改造内閣全容決まる 小沢グループからの入閣なし(2010年9月17日13時36分)
http://www.asahi.com/politics/update/0917/TKY201009170106.html
<菅直人首相は、17日夕に発足させる改造内閣の全容を決めた。外相に就任する前原誠司国土交通相の後任に馬淵澄夫国土交通副大臣を昇格させるとともに、農林水産相に鹿野道彦・衆院予算委員長、厚生労働相に細川律夫・厚労副大臣をそれぞれ起用する。代表選で首相に敗れた小沢一郎元代表の議員グループからの閣僚、党幹部への登用はゼロだった>。
asahi.com - 菅改造内閣の18人の顔ぶれ(2010年9月17日14時6分)
http://www.asahi.com/politics/update/0917/TKY201009170228.html
総理 菅直人(かん・なおと) 63 衆(10)東京18
総務・地域主権推進 片山善博(かたやま・よしひろ) 59 民間
法務・拉致 柳田稔(やなぎだ・みのる) 55 参(3)広島
外務 前原誠司(まえはら・せいじ) 48 衆(6)京都2
財務 野田佳彦(のだ・よしひこ) 53 衆(5)千葉4
文部科学 高木義明(たかき・よしあき) 64 衆(7)長崎1
厚生労働 細川律夫(ほそかわ・りつお) 67 衆(7)埼玉3
農林水産 鹿野道彦(かの・みちひこ) 68 衆(11)山形1
経済産業 大畠章宏(おおはた・あきひろ) 62 衆(7)茨城5
国土交通、沖縄・北方 馬淵澄夫(まぶち・すみお) 50 衆(3)奈良1
環境・防災 松本龍(まつもと・りゅう) 59 衆(7)福岡1
防衛 北沢俊美(きたざわ・としみ) 72 参(4)長野
官房 仙谷由人(せんごく・よしと) 64 衆(6)徳島1
国家公安、消費者・少子化 岡崎トミ子(おかざき・とみこ) 66 参(3)宮城
郵政改革・金融 自見庄三郎(じみ・しょうざぶろう) 64 参(1)比=国
経済財政・科学技術 海江田万里(かいえだ・ばんり) 61 衆(5)東京1
国家戦略・「新しい公共」 玄葉光一郎(げんば・こういちろう) 46 衆(6)福島3
行政刷新、公務員制度改革 蓮舫(れんほう) 42 参(2)東京
=カッコ内の数字は当選回数
菅改造内閣の顔ぶれが発表された。最初の菅内閣から、半分くらい顔ぶれが入れ替わり、3分の1くらい担当が変わった感じだろうか。
個人的には、ちょっとだけ良くなった印象だ。外務の前原氏、国家戦略・「新しい公共」の玄葉氏、行政刷新・公務員制度改革の蓮舫氏、総務・地域主権推進で入閣した片山氏など、いい仕事をしてくれそうで、特に期待したい。
イギリスの内閣などに比べると、日本の内閣はまだまだ年寄りだが、それでも40代・50代の閣僚が増えてきて、以前よりは少しずつ若くなっているのもいい。
小沢グループを明確に外して、いやらしいポスト配分をしなかったのもいいと思う。小沢グループは堂々と党を割って新党を作り、政策ベースで戦ってほしい。
菅首相さえおとなしくして、経済のわかる人に任せておいてくれれば、これはまあまあの内閣になるかもしれない。公務員改革をはじめとする行革と、地方分権をどのくらい真剣に進めるかで、この内閣がほんとうに仕事をする気があるのかの「本気度」が、そのうちわかるだろう。その意味では、国民新党との連立をいまだに続けているのは行革に反するので、この連立は早く解消してほしいところだ。もし郵政を再国有化するようだと、国民も黙っていないだろう。
人望があり、国民人気も高い岡田氏を幹事長に据えたのもいいと思う。今回の人事は総じて、反小沢路線というよりは、小沢氏の選挙中心主義や、鳩山氏の軽薄さを脱して、本来のマジメな(?)民主党に戻っているような感じがする。以前、武村正義元蔵相が「(小沢氏が来る前の)本来の民主党は議論が自由に行われ、明るい集団だった」とインタビューで語っていたが、その民主党だ。小泉自民党の人気に押されて苦しんでいた頃の民主党は、地味な感じだったが、確かにいまよりも自由な雰囲気が感じられた。
いまや、小沢氏の影響力に限界があることもはっきりした。もう「反小沢」のほうがむしろ主流なのだから、「反小沢」というレッテルもそのうち消えていくだろう。こうして民主党は、小沢氏がやってくる以前の民主党に「回帰」しつつあるのかもしれない。この方向は悪くないと思うので、ぜひ支持基盤に振り回されることなく、国民のための政治をやってほしい。
関連エントリ:
菅直人新内閣発足 菅首相「最小不幸社会に」 仙谷官房長官「若さ、清新、仕事大好き内閣」
http://mojix.org/2010/06/09/kan-cabinet
菅直人氏、第94代首相に 小沢氏はキングメーカーでなくなり、「反小沢派」が「主流化」しつつある
http://mojix.org/2010/06/05/kan_shushou
武村正義元蔵相「カネもないのに「あれもします、これもします」というパフォーマンス政治を続けていたら、国民は信用しない」
http://mojix.org/2010/02/14/kirari_takemura
http://www.asahi.com/politics/update/0917/TKY201009170106.html
<菅直人首相は、17日夕に発足させる改造内閣の全容を決めた。外相に就任する前原誠司国土交通相の後任に馬淵澄夫国土交通副大臣を昇格させるとともに、農林水産相に鹿野道彦・衆院予算委員長、厚生労働相に細川律夫・厚労副大臣をそれぞれ起用する。代表選で首相に敗れた小沢一郎元代表の議員グループからの閣僚、党幹部への登用はゼロだった>。
asahi.com - 菅改造内閣の18人の顔ぶれ(2010年9月17日14時6分)
http://www.asahi.com/politics/update/0917/TKY201009170228.html
総理 菅直人(かん・なおと) 63 衆(10)東京18
総務・地域主権推進 片山善博(かたやま・よしひろ) 59 民間
法務・拉致 柳田稔(やなぎだ・みのる) 55 参(3)広島
外務 前原誠司(まえはら・せいじ) 48 衆(6)京都2
財務 野田佳彦(のだ・よしひこ) 53 衆(5)千葉4
文部科学 高木義明(たかき・よしあき) 64 衆(7)長崎1
厚生労働 細川律夫(ほそかわ・りつお) 67 衆(7)埼玉3
農林水産 鹿野道彦(かの・みちひこ) 68 衆(11)山形1
経済産業 大畠章宏(おおはた・あきひろ) 62 衆(7)茨城5
国土交通、沖縄・北方 馬淵澄夫(まぶち・すみお) 50 衆(3)奈良1
環境・防災 松本龍(まつもと・りゅう) 59 衆(7)福岡1
防衛 北沢俊美(きたざわ・としみ) 72 参(4)長野
官房 仙谷由人(せんごく・よしと) 64 衆(6)徳島1
国家公安、消費者・少子化 岡崎トミ子(おかざき・とみこ) 66 参(3)宮城
郵政改革・金融 自見庄三郎(じみ・しょうざぶろう) 64 参(1)比=国
経済財政・科学技術 海江田万里(かいえだ・ばんり) 61 衆(5)東京1
国家戦略・「新しい公共」 玄葉光一郎(げんば・こういちろう) 46 衆(6)福島3
行政刷新、公務員制度改革 蓮舫(れんほう) 42 参(2)東京
=カッコ内の数字は当選回数
菅改造内閣の顔ぶれが発表された。最初の菅内閣から、半分くらい顔ぶれが入れ替わり、3分の1くらい担当が変わった感じだろうか。
個人的には、ちょっとだけ良くなった印象だ。外務の前原氏、国家戦略・「新しい公共」の玄葉氏、行政刷新・公務員制度改革の蓮舫氏、総務・地域主権推進で入閣した片山氏など、いい仕事をしてくれそうで、特に期待したい。
イギリスの内閣などに比べると、日本の内閣はまだまだ年寄りだが、それでも40代・50代の閣僚が増えてきて、以前よりは少しずつ若くなっているのもいい。
小沢グループを明確に外して、いやらしいポスト配分をしなかったのもいいと思う。小沢グループは堂々と党を割って新党を作り、政策ベースで戦ってほしい。
菅首相さえおとなしくして、経済のわかる人に任せておいてくれれば、これはまあまあの内閣になるかもしれない。公務員改革をはじめとする行革と、地方分権をどのくらい真剣に進めるかで、この内閣がほんとうに仕事をする気があるのかの「本気度」が、そのうちわかるだろう。その意味では、国民新党との連立をいまだに続けているのは行革に反するので、この連立は早く解消してほしいところだ。もし郵政を再国有化するようだと、国民も黙っていないだろう。
人望があり、国民人気も高い岡田氏を幹事長に据えたのもいいと思う。今回の人事は総じて、反小沢路線というよりは、小沢氏の選挙中心主義や、鳩山氏の軽薄さを脱して、本来のマジメな(?)民主党に戻っているような感じがする。以前、武村正義元蔵相が「(小沢氏が来る前の)本来の民主党は議論が自由に行われ、明るい集団だった」とインタビューで語っていたが、その民主党だ。小泉自民党の人気に押されて苦しんでいた頃の民主党は、地味な感じだったが、確かにいまよりも自由な雰囲気が感じられた。
いまや、小沢氏の影響力に限界があることもはっきりした。もう「反小沢」のほうがむしろ主流なのだから、「反小沢」というレッテルもそのうち消えていくだろう。こうして民主党は、小沢氏がやってくる以前の民主党に「回帰」しつつあるのかもしれない。この方向は悪くないと思うので、ぜひ支持基盤に振り回されることなく、国民のための政治をやってほしい。
関連エントリ:
菅直人新内閣発足 菅首相「最小不幸社会に」 仙谷官房長官「若さ、清新、仕事大好き内閣」
http://mojix.org/2010/06/09/kan-cabinet
菅直人氏、第94代首相に 小沢氏はキングメーカーでなくなり、「反小沢派」が「主流化」しつつある
http://mojix.org/2010/06/05/kan_shushou
武村正義元蔵相「カネもないのに「あれもします、これもします」というパフォーマンス政治を続けていたら、国民は信用しない」
http://mojix.org/2010/02/14/kirari_takemura