2013.02.22
「内包」と「外延」は、「クラス」と「インスタンス」
意味論分析哲学で使われる、「内包(ないほう、intension)」と「外延(がいえん、extension)」という概念がある。

内包(ないほう、intension)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%85%E5%8C%85

<内包(ないほう、Intension)とは意味論における基本概念のことであり、ある記号(言葉)が意義とする、対象に共通な性質のこと。通常は外延の反対語>。

外延(がいえん、extension)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%96%E5%BB%B6

<意味論において、記号の指す具体対象(ないしその集合)を外延(がいえん、extension)と呼ぶ。具体対象を規定する抽象性質を意味する内包と対比される。外延は事典的規定側面であり、内包は辞典的規定側面。また、外延と内包は各々、概念の外側か内側かという意味合いを持っている>。

たとえば「学校」という語であれば、

「学校」の内包 : 学校が一般に持っている性質・特性。学校とはどういうものか。
「学校」の外延 : ひとつひとつの具体的な学校。またはその集合。

となる。

これはプログラミングをやっている人であれば、ちょうど「クラス」と「インスタンス」にあたる、と言えばわかりやすいと思う。

内包やクラスは、その概念の定義そのものである。外延やインスタンスは、それが具体化したものである。


関連エントリ:
「AはBである」という文についての考察
http://mojix.org/2008/03/20/a_is_b