2013.03.21
明確な目標
「とにかくがんばる」「最善を尽くす」みたいな目標は、明確さに欠けている。何を、どれだけやれば、その目標を達成できるのか、わからないからだ。では、「明確な目標」に必要なものは何だろうか。

例えば「英語を毎日勉強する」という目標は、明確だといえるだろうか。毎日、1分でも英語を勉強すればいい、という意味であれば、勉強したかどうか判定できるので、それなりに明確である。しかし、本当に英語を身につけたいなら、1分だけ勉強しても、意味が薄いだろう。「英語を毎日1時間勉強する」のように、時間を含めれば、目標はより明確になる。

では、「英語を毎日1時間勉強する」であれば、じゅうぶんに明確な目標と言えるだろうか。これだと、毎日の目標としては明確だが、これをいつまで続けるのか、というのが不明である。「英語を毎日1時間勉強する」というのを、死ぬまでやろうと思っているのでなければ、1週間とか、1か月といった期間を定めたほうが、目標はより明確になる。

「英語を毎日1時間勉強して、1か月つづける」という目標であれば、明確だといえるだろう。1か月たったところで、それを達成できたかどうか、判定できる。

しかし、明確な目標を立ててやってみたものの、途中で挫折してしまう、ということはよくある。これは、自分が実際に処理できる能力に対して、目標が高すぎたことを意味する。こういうときは、「英語を毎日30分勉強して、1週間つづける」のように、目標を小さくすればいい。それでも挫折したら、「英語を毎日10分勉強して、3日つづける」のように、自分が実現できるレベルまで目標を下げて、またやってみる。これを繰り返せば、自分にとって現実的な大きさの目標はどれくらいなのか、わかってくる。


関連エントリ:
1分だけやる
http://mojix.org/2013/01/26/ippun-yaru
手のとどく果実 (low-hanging fruits)
http://mojix.org/2005/11/27/183650