2013.04.03
役所のサイトはURLをホイホイ変えるな
役所のサイトは、URLを安易に変えてしまう傾向がわりと強いように思う。ブックマークしていたページがなくなっていたり、サーチエンジンで検索したページに行ってみたら、なくなっている、といったことがわりとよくある。

この理由はおそらく、システムの入れ替えをやるときに、サイトのURL構造を維持しよう、という考えがぜんぜんないからだろう。だから、システムが変わるたびに、サイトのURL構造が全面的に変わってしまって、以前のURLが全部ムダになるわけだ。

URLはネットの住所であり、それ自体が重要な「ユーザインターフェイス」である。サイトのビジュアルだけがユーザインターフェイスではないのだ。

サイトのURLを見れば、そのサイトがURLに気を使っているかどうか、すぐにわかる。URLに「.php」とか「.asp」といった、実装技術が丸出しになっているものは、ダメなURLである。「223,916,312,931.html」のような、乱数みたいなURLもダメだ。

なぜこういうURLがダメかというと、ユーザにとって意味のあるURLではなく、機械の都合で生成したURLだからだ。機械の都合で生成したURLでも、未来永劫変わらないのであれば、それほど悪くはない。しかし、サイトのベースになっているシステムが、未来永劫変わらないということはまずない。機械の都合で生成したURLは、その機械に依存しているので、機械が変われば、変わってしまうのだ。

つまり、機械に依存したURLをそのまま使っているサイトは、そもそもサイトのURL構造を維持しようという考えがない、と判断できる。

趣味のサイトや、民間のサイトなら、それでもいいかもしれない。しかし、役所のサイトが、URLをホイホイ変えていいものだろうか。

役所のウェブサイトには、情報がたくさん入っている。URLは、そのたくさんの情報それぞれに対して、わりあてられた住所なのだ。それらの情報を必要としている人が、URLをブックマークしたり、サーチエンジンで検索して、情報を探しにくる。そのURLが、やたらに変わっていいはずがない。

URLを変えないためには、あらかじめ、ユーザにとって意味のあるURLの体系をつくっておく必要がある。URLもちゃんと「設計」する必要があるのだ。

URL体系をちゃんと設計した上で、それが実現できるように、そのときに使うWebサーバの設定や、システムを調整する。この調整は、システムがパッケージ製品で、まったく柔軟性がない場合は、不可能なこともあるかもしれない。しかし、まともなシステムであれば、それなりに調整可能だろう。少なくとも、「.php」といった拡張子を消すくらいは、Webサーバの設定だけで容易にできる。最低でも、これくらいはやってほしい。

電子政府とかなんとかいう以前に、まず役所のサイトのURLをちゃんとして、ホイホイ変えないようにしてほしいものだ。


関連エントリ:
なぜ短縮URLはダメなのか
http://mojix.org/2012/09/13/tanshuku-url
日本経済新聞の記事URLは長すぎる
http://mojix.org/2011/04/10/nikkei-url-too-long