2010.09.24
電話とメールの違いは、「同期」か「非同期」かの違い
Togetter - 電話するならまず先にメールでアポを取るべき
http://togetter.com/li/52775

<電話をかける側は「突然相手の時間を奪っている」ということをそろそろ自覚すべき>というHamachiya2さんの提言と、それに対する反応をまとめたもの。

<電話するならまず先にメールでアポを取るべき>というのはちょっと大げさな気がするが、基本的な考え方としてはその通りだと思う。

電話というのは、相手の仕事や生活にリアルタイムで「割り込む」ので、相手に対して高い認知コストを要求するものだ。メールより電話のほうが話が早い場合はもちろんたくさんあるが、その効率は、高い認知コストの上に成立している。

「メールで電話のアポを取れ」とまでは言わないが、電話をするときは、相手の仕事や生活にリアルタイムで割り込み、高い認知コストを要求しているのだという理解が、常識になってほしいとは思う。

電話とメールの違いは、ITの用語で言えば、「同期」か「非同期」かの通信方式の違いだ。「同期」型の通信というのは、「他のすべてのタスク(仕事)をストップして、いますぐこの通信だけに集中せよ。そして、この通信が終わるまで、他のことは一切するな」というものである。これは緊急時などにはいいが、日常的に用いるには、あまりにもコストが高い方式だ。通常は、「都合のいいときに返事してね」というふうに、応答するタイミングを相手にゆだねる「非同期」型の通信のほうがいい。

営業などの場合は、電話や訪問というリアルタイム系の通信、「同期」型の通信が、いわば仕事の中心である。いつも電話に対してスタンバイしていることがあたりまえなので、他の人もそうだろうと思い込みやすいのかもしれない。

「知的生産」のためには、割り込まれずに集中できる「一定の時間のかたまり」が必要である。この理解が前提になっていて、相手の「一定の時間のかたまり」を尊重する気持ちがあれば、リアルタイムに割り込む「同期」型の通信は、緊急時や、早急な解決が必要な場合にのみ用いるべき、という方針が出てくるのが自然だろう。

しかし最近では、電話してもいっこうに出ないのに、ツイッターではどんどん発言している、といったケースもあるらしい。ツイッターでどんどん発言しているというのは、集中して「知的生産」しているわけではないことを、自らストリーミング放送しているようなものだろう。こういう場合は、「おい、ツイッターやってるなら返事しろよ!!」と、「割り込み」をかけてもいいと思う。


関連エントリ:
ネットにも「編集」が必要な理由
http://mojix.org/2006/02/13/205206
時間の「小銭」と「お札」
http://mojix.org/2005/10/18/102907