2011.06.26
日本をダメにしたのは自民党である
asahi.com - 自民、造反10議員への「氷代」停止 国会延長議決(2011年6月23日22時19分)
http://www.asahi.com/politics/update/0623/TKY201106230634.html

<自民党執行部は23日、22日の衆院本会議で国会会期延長を議決した際、党の方針に反し賛成・退席した議員10人に対し、この時期に配る議員1人あたり約100万円の政策活動費(氷代)支払い停止を決めた。賛成議員2人は党役職の辞表を提出し、余波が続いている>。

<22日の議決では党「影の内閣」の河野太郎行政刷新・公務員制度改革担当相と岩屋毅防衛相が「震災でやるべきことがあるのに、『菅首相の延命』との理由で延長に反対するのは永田町のへりくつだ」と賛成。被災地が地元の小野寺五典氏(宮城)や秋葉賢也氏(同)、吉野正芳氏(福島)ら8人は途中退席した>。

<谷垣禎一総裁は「我々は延長自体に反対しているのではない。誤解か勉強不足だ」と激怒。石原伸晃幹事長が「穏便な処分で良いですよね」と尋ねたところ突っぱね、造反議員の出張や部会開催を禁止させた。谷垣氏は、吉野氏の地元の福島県で26日に予定される県連大会に「もう行かない」とまで言ったという>。

最近の自民党はみっともない。とにかく民主党に反対し、何かしらケチをつけたいだけ、というふうにしか見えない。河野太郎氏の言うとおり、「永田町のへりくつ」である。

日本はもう中央集権体制では限界に来ているのに、いまだに護送船団方式とバラマキによる「みんないっしょ」方式から抜けられない。政府は地方と国民をパターナリズムで縛りつけ、地方と国民は中央依存から脱却できないという相互依存体質である。互いに子離れ・親離れできない親子みたいなものだ。この日本の体質を作ったのは自民党であり、特に田中角栄以降の自民党政権である。この体質が問題であることを認識し、これを脱却しようとした例外は小泉時代だけだろう。

原発だって、そもそも自民党政権が推進してきたのだ。なぜ自民党は原発問題の総括をしないのか。民主党にケチをつけている場合じゃない。

要するに、いまの日本のダメな状態を作ったのは、ほとんど自民党である。民主党も決してほめられたものではないが、少なくとも自民党は、これまでの総括と反省をせずに、民主党を責められる立場にはないだろう。

以前も書いたが、河野太郎氏は党役職を辞めるというよりも、自民党を辞めるべきだと思う。河野太郎氏の言うことはいつも筋が通っているのに、自民党を辞めないことだけが、筋が通らない気がする。


関連エントリ:
河野太郎氏は自民党を出るべきだ
http://mojix.org/2011/05/29/kouno-jimin
民間には力があるのに、政府がジャマしていることが日本の問題
http://mojix.org/2009/11/27/minkan_seifu_mondai