2012.07.01
市場の過酷さはどこから来るか
「市場原理主義」などと言って、市場はよく批判される。市場というものが過酷だとすれば、その過酷さはどこから来ているのだろうか。

あなたが店で何かを買うとき、自分の欲しいものだけを買い、欲しくないものは買わない。これはあたり前だろう。人や企業による、このようなあたり前の購買行動が多数集まったものが、市場である。

市場が過酷だとすれば、このようなあたり前の購買行動に、過酷さの源泉がある。自分の欲しいものだけを買い、欲しくないものは買わない。この選択こそが、勝者と敗者を決めているものだ。

市場が過酷だと思う人は、自分が過酷な選択をしていないか、考えてみてほしい。市場原理を批判するならば、自分が欲しいと思わないものでも気前よく買うのでなければ、説得力がない。


関連エントリ:
市場とは「経済の多数決」である
http://mojix.org/2011/03/03/keizai-tasuuketsu
市場とは「自分の欲しいものにしかカネを出さない人の集まり」である
http://mojix.org/2009/11/25/what_is_market
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