データはワインのように熟成し、アプリケーションは魚のように腐る
Andrew Channels Dexter Pinion - Quotable Quotes
http://halfcooked.com/blog/2012/07/21/quotable-quotes/
「データはワインのように熟成し、アプリケーションは魚のように腐る(Data matures like wine, applications like fish)」というフレーズについて書かれた記事。
先日、かのティム・オライリー(Tim O'Reilly)がこのようにツイートした。
<"Data matures like wine, applications like fish" http://t.co/nZfUDawD Love it.>
ここからリンクされているのは、次の記事。
DataMarket blog - The 11 Best Data Quotes
http://blog.datamarket.com/2012/07/08/the-11-best-data-quotes/
ここでは、「データ」にまつわる面白い引用句が集められており、ティム・オライリーの有名な「Data is the Next Intel Inside(データこそ次の「インテル・インサイド」)」も第10位に入っている。
これの第3位に「Data matures like wine, applications like fish」が入っていて、これの出典として、Andy Toddによるプレゼン(2009年)のサマリにリンクがはられている。
Craig Smith - OSDC 2009 Day 3 Wrapup
http://craigsmith.id.au/2009/12/21/osdc-2009-day-3-wrapup/
このプレゼンをおこなったAndy Toddが、このフレーズについて説明しているのが冒頭の記事、というわけだ。
Andy Toddはこの記事で、そのフレーズを出した2009年のスライドを紹介している。
"Change Bad!" Coping with change in the data you store (PDF)
http://halfcooked.com/presentations/osdc2009/change_bad_slides.pdf
これの9ページめに、「Data matures like wine, applications like fish」というのが確かに出ている。
Andy Toddは、しかしこのフレーズは自分のものではない、としている。これはどこかで読んだもので、しかしそれをどこで知ったのか忘れてしまい、探しても見つからない、といったことが書かれている。
するとコメント欄で「A C Censi」という人が、出典はこれだろう、と次の記事を示した。
James Governor's Monkchips - Why Applications Are Like Fish and Data is Like Wine
http://redmonk.com/jgovernor/2007/04/05/why-applications-are-like-fish-and-data-is-like-wine/
James Governorという人によって2007年に書かれた記事で、タイトルがズバリ「Why Applications Are Like Fish and Data is Like Wine」となっている。記事の冒頭部分には、「Hardware is like fish, operating systems are like wine.(ハードウェアは魚のようなものであり、OSはワインのようなものである)」というフレーズをひねったという説明がある。
なお、「Data matures like wine, applications like fish」をより原語に忠実に訳せば、「データはワインのように熟し、アプリケーションは魚のように熟する」となる。ここでの「ワイン」は時間が経つほど良くなっていくものの比喩で、「魚」は時間が経つほど悪くなっていくものの比喩である。
関連エントリ:
Webのターニング・ポイントをとらえた重要文献、ティム・オライリーの 「Web 2.0とは何か」
http://mojix.org/2005/10/01/183828
http://halfcooked.com/blog/2012/07/21/quotable-quotes/
「データはワインのように熟成し、アプリケーションは魚のように腐る(Data matures like wine, applications like fish)」というフレーズについて書かれた記事。
先日、かのティム・オライリー(Tim O'Reilly)がこのようにツイートした。
<"Data matures like wine, applications like fish" http://t.co/nZfUDawD Love it.>
ここからリンクされているのは、次の記事。
DataMarket blog - The 11 Best Data Quotes
http://blog.datamarket.com/2012/07/08/the-11-best-data-quotes/
ここでは、「データ」にまつわる面白い引用句が集められており、ティム・オライリーの有名な「Data is the Next Intel Inside(データこそ次の「インテル・インサイド」)」も第10位に入っている。
これの第3位に「Data matures like wine, applications like fish」が入っていて、これの出典として、Andy Toddによるプレゼン(2009年)のサマリにリンクがはられている。
Craig Smith - OSDC 2009 Day 3 Wrapup
http://craigsmith.id.au/2009/12/21/osdc-2009-day-3-wrapup/
このプレゼンをおこなったAndy Toddが、このフレーズについて説明しているのが冒頭の記事、というわけだ。
Andy Toddはこの記事で、そのフレーズを出した2009年のスライドを紹介している。
"Change Bad!" Coping with change in the data you store (PDF)
http://halfcooked.com/presentations/osdc2009/change_bad_slides.pdf
これの9ページめに、「Data matures like wine, applications like fish」というのが確かに出ている。
Andy Toddは、しかしこのフレーズは自分のものではない、としている。これはどこかで読んだもので、しかしそれをどこで知ったのか忘れてしまい、探しても見つからない、といったことが書かれている。
するとコメント欄で「A C Censi」という人が、出典はこれだろう、と次の記事を示した。
James Governor's Monkchips - Why Applications Are Like Fish and Data is Like Wine
http://redmonk.com/jgovernor/2007/04/05/why-applications-are-like-fish-and-data-is-like-wine/
James Governorという人によって2007年に書かれた記事で、タイトルがズバリ「Why Applications Are Like Fish and Data is Like Wine」となっている。記事の冒頭部分には、「Hardware is like fish, operating systems are like wine.(ハードウェアは魚のようなものであり、OSはワインのようなものである)」というフレーズをひねったという説明がある。
なお、「Data matures like wine, applications like fish」をより原語に忠実に訳せば、「データはワインのように熟し、アプリケーションは魚のように熟する」となる。ここでの「ワイン」は時間が経つほど良くなっていくものの比喩で、「魚」は時間が経つほど悪くなっていくものの比喩である。
関連エントリ:
Webのターニング・ポイントをとらえた重要文献、ティム・オライリーの 「Web 2.0とは何か」
http://mojix.org/2005/10/01/183828