2013.02.28
理数的人文系
私は高校・大学では理系だったのだが、気質的にはむしろ人文系に近い人間である。このブログを読んでくれている人なら、きっとわかってもらえると思うのだが。

気質は人文系なのだが、理系科目も好きだという私のような人間、いわば「理数的人文系」は、多数派ではないにしても、きっとそれなりにいると思う。しかし、理系・文系で真っ二つにされる日本では、こういう人間にはあまり居場所がない。

「理数的人文系」は、理系的な環境にも、文系的な環境にも、どちらにもそれなりに適応できる。しかし逆にいえば、どちらの環境にいても、いつも片手落ちのような気がして、何か満足できないのだ。

私は大学までは理系だったが、その後はライターをやったり、ミニコミを作ったりして、いわば文系だった。ミニコミ作りのためにコンピュータを買って、ITに出会った。これでITにのめりこみ、ITの世界に入った。

ITは、一般には理系と思われているし、業界の構造的には、建設業界と似ていたりもする。しかし、実際にやっていることは、けっこう「物書き」に近い。だからこそ、ITの世界は、「理数的人文系」の私にピッタリだったのだ。

私が初めてコンピュータを買ったのは1996年で、IT業界に入ったのは1999年だった。それからもう14年くらいになるが、ITはいまだに、ぜんぜん飽きない。


関連エントリ:
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