2008.12.01
もし終身雇用・年功序列のプロ野球チームがあったら
ウィキペディア - 戦力外通告
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6..

<戦力外通告(せんりょくがいつうこく)とは、主にプロスポーツにおいてチームに所属する選手に対して、すでに自チームの戦力構想から外れていることを通告すること。解雇や選手整理を意味する言葉であるが、日本のプロ野球やJリーグでのそれを指すことが一般的である。
 身体能力の低下、怪我・病気、あるいは伸び悩みなどの理由で自チームの戦力構想から外れた選手に行われる。主にベテラン選手に対して行われることが多いが、若くして戦力外を通達される選手も少なくなく、その裁量は状況によって多様であるといえる>。

もし終身雇用・年功序列で、「戦力外通告」という解雇もできないようなプロ野球チームがあったら、どうだろうか。

1軍はみな定年間近のベテラン選手ばかりで、どんなに成績が悪くてもクビにならない。チームの運営費は、大半がこのベテラン選手たちへの報酬で消える。若手はどんなに力があっても2軍以下で、報酬も上がらない。上がつかえているので、昇進も昇給も望めない。チームは選手をクビにできないので、新しい選手を採用することもできない。

もしこんなチームがあったら、勝てるはずがあるだろうか?

世界じゅうが競争しているなかで、いまの日本は、ちょうどこのチームに近いのだ。


関連エントリ:
タッド・バッジ 「終身雇用は、企業を、従業員をダメにしていく」
http://mojix.org/2008/11/29/you_can_do_it
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城繁幸氏の論考 「貧困ビジネスで稼ぐ連中」
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