『広告批評』 No.333 特集 「テレビのこれから」
4月の休刊が迫ってきた雑誌『広告批評』。最新号の特集は「テレビのこれから」。
特集のメインは、「テレビ関係者・識者・クリエイターに聞く! TVアンケート その過去、現在、未来について」というアンケート。
Q1 いまのテレビの姿(状況)をどう感じていらっしゃいますか。
Q2 日本のテレビ放送史上で、「これが私のベスト3」と思われるものを「報道系」と「バラエティ系」「ドラマ(映画)・アニメ系」のそれぞれについてあげてください。
Q3 デジタル化やウェブとの連動によって、テレビに新しい可能性が生まれてくるとすれば、それは具体的にはどういうものでしょう?
という3つ質問に、以下の人が答えている(以下敬称略)。
赤瀬川原平・阿部龍二郎・石井克人
石川直樹・伊藤隆行・伊藤直樹
上野千鶴子・上松道夫・宇川直宏
江野夏平・榎本了壱・大根仁・大山勝美
小田桐昭・カニリカ・亀谷精一・川崎徹
倉本美津留・操上和美・黒須美彦
五味一男・小山薫堂・桜井順・佐々木宏
佐藤可士和・しりあがり寿・鈴木おさむ
関川夏央・高崎卓馬・高橋源一郎・高松聡
武居康仁・土屋敏男 ・都築浩・鶴見俊輔
中島信也・仲俣暁生・西島大介・野口雄史
橋爪大三郎・林祐輔・原田秀樹・原田宗典
平野啓一郎・福士睦・福田一平・古川柳子
堀井博次・水越伸・水高満・村尾尚子
村上隆・茂木健一郎・森達也・箭内道彦
山川浩二・山田太一・山根Yuriko茂樹
山藤章二・リービ英雄・若井俊一郎
(このリストはここからコピペ)
テレビ局のプロデューサーやディレクターをはじめ、クリエイター、学者などさまざまな人が思い思いにコメントを寄せていて、おもしろい。
3つの質問のうち、総じて回答がいちばん面白いのが、やはりQ1「いまのテレビの姿(状況)をどう感じていらっしゃいますか」だ。読む前から予想できるように、いまのテレビはダメだというトーンの意見が多いのだが、逆に肯定的なことを書いている人の回答に光るものが多い。Q1の回答から、私が面白いと思ったもの、注目すべきものなどをいくつか抜粋してみる。
赤瀬川原平(美術家・作家) 「お笑い派遣タレントの職場」
石井克人(ディレクター) 「ニュースは感じ悪い内容のが増えた気がします、基本はネットとかでいろんな角度から調べないと真実がわからないのが不便、時間の問題とかあるのかもしれないけど、昔やってた「タマちゃん発見!」みたいな能天気なニュースをテレビでは見たいのかも」
大根仁(映像ディレクター・演出家) 「みんなが言うほどつまらなくはないよ。つまらないのは世間がつまらないからだよ。ただ、昔ほどおもしろい人材がテレビ業界に来なくなってるような気はします。あとこれは胸を張って言いたいことだけど、日本のテレビ番組は世界でいちばん面白い!!」
大山勝美(プロデューサー・演出家) 「製作現場の一番の深刻な問題は、夢と希望を持つ若ものが、現場に集まりにくくなっていることだ。ドラマでいえばスタッフの大半は外部。局員との収入の隔たりははげしい。著作権を含めて局のプロダクションと対等の力のあるビックプロダクション(既に数社あるが)のさらなる育成発展が望まれる」
川崎徹(作家) 「劇場の舞台と客席が相似形であるように、テレビと世の中は相似形だから、テレビが困った状況にあるということは世の中がそうだからではないでしょうか」
佐々木宏(クリエイティブディレクター) 「不景気だ、メディアがネットに移るぞ移るぞと言われながらも、テレビに敵う強力なメディアなんてここしばらくは現れないとみんなわかっている。日本人、なんだかんだ言って、テレビ好きだから」
中島信也(CMディレクター) 「ここでもう一度「天下の公器」である「放送」を「みんなをしあわせにする、みんなのもの」という視点で根本から再構築するべきだと思います。そして無法地帯であるインターネットとの品格の違いを明確に打ち出していくことができたならば、社会から見捨てられる危機に立ち向かえるはずです」
野口雄史(テレビ東京) 「危機感は強く感じる。だけど、観ている人が泣いたり笑ったり、大きく感情を揺さぶられるのはやはりテレビが一番だと思う。ロマンや人間のドラマを伝えられるのはテレビの強みで、こういうニーズは決して無くならない。まだまだテレビの可能性、必要性を信じ、心を揺さぶるような番組を作っていきたい」
(なお、これらはQ1に対するその人の回答から、一部のみ抜粋したものです。この部分だけでは正確に回答の趣旨をあらわしていないことをご了承ください。赤瀬川原平のみ、これがQ1の回答の全体です)
このアンケートの全体を読んで感じたのは、テレビに起きている問題の多くは、新聞と同じく、マスコミという「産業」の問題なのだろうということだ。ネットという新しい産業に視聴者・スポンサー・人材が流れたり、規制で保護された特権にあぐらをかいた結果、むしろ競争力を失い、放送の公共性まで失ったり、多重下請け構造のため、製作現場が低賃金・低予算に泣いていたりといったことは、テレビ業界人の志(こころざし)や精神論という以上に、「産業の問題」だ。
それと同時に、上に抜粋した回答にもあるように、まだまだ面白いものがあることも確かで、コンテンツの質という意味では、ネットがまだまだ追いつけない部分も大きい。これは当然だろう。
私はテレビをそれほど見ないが、『ガイアの夜明け』、『ワールドビジネスサテライト』、『モヤモヤさまぁ~ず2』など、テレビ東京の番組はわりと見ている(特に『ガイアの夜明け』は毎週心待ちにしている)。上に回答を抜粋した野口雄史氏は、『ガイアの夜明け』立ち上げ時からのプロデューサーで、『ワールドビジネスサテライト』のディレクターでもあるとのことで、その回答を読んで、やはり相当な信念をもって製作していたことを知り、感銘を受けた。
上にも回答を抜粋した大根仁氏が、自身のブログでこの特集に触れている。
大根仁のページ - 広告批評。
http://blog.livedoor.jp/hitoshione/archives/50787535.html
<それにしてもこのテのアンケートで「テレビはほとんど観ません、観るのはNHKニュースくらい」とか言うヤツはなんなんだよ?テレビ観ねえことがそんなに偉えのかよ?どうなんだよ佐藤可志和。大抵広告とかアート関係なんだよそういうこと言うヤツは。バカ野郎>。
たしかにテレビ側から見ればこう言いたくなる気持ちもわかるほど、アンケートのQ1には否定的な回答が多い(上に抜粋したものは、わりと肯定的なものが中心)。『広告批評』であるためか、回答者には<広告とかアート関係>も多いが(「広告」と「テレビ」も、相当違う世界のようだ)、広告の人も含め、テレビ業界の外側にいる人はほとんど否定的な回答をしている印象だ。
大根氏は上の部分に続けて、上にも一部抜粋した中島信也氏、佐々木宏氏の回答も詳しく紹介しているので、読んでみてほしい。
この特集「テレビのこれから」では、アンケートに続けて、「YouTubeで見られる 時代をつくったテレビ ザ・ベストテン」という綴じ込みのカラーページもある。こういう「テレビ番組のアーカイブ」という場面でYouTubeに頼らざるを得ないというのは、日本の不自由さを物語っているようだ。そして、紙の雑誌でこういう特集をしてもすぐにクリックして動画を見られないわけで、日本の限界も既存メディアの限界も超えていくYouTubeやネットが、いまやいかに強い存在になっているかを物語っている。
テレビも新聞もそうだと思うが、もうマスコミは「ネットと手を結ぶ」以外に、生き残りの道はないだろう。ネットの強みを借りながら、テレビや新聞にしかできないことに集中していく。当然、規模は縮小せざるをえない。別の言い方をすれば、どんどんネットへのシフトが強まり、テレビとネットの境界があいまいになっていくだろう。
また放送法や電波法、著作権法、再販制といった法規制もどんどん見直し、時代に合わないものは変えたり、なくしたりしていかないと、産業が活性化していかない。これはマスコミの問題ではなく、完全に政治の問題だ。
日本のダメな政治の弊害、政治のミスが産業の競争力を削いでいることは、主に国内相手のマスコミよりも、国境のないIT・ネットの世界のほうがはっきりしている。YouTubeやGoogleのようなサービスが可能になるかどうかは、技術や資本力だけでなく、国の法規制や、「先例を破る」ことに対する国民感情に大きく依存している。YouTubeやGoogleのような破壊的イノベーションを日本から出すには、切れ味の悪い国家主導のプロジェクトをやったり、産業育成のカネをばらまいたりするのを一切やめて、法規制を柔軟にし、世界一高い法人税を下げ、そして「優秀な人に多く配分することに躊躇しない」考え方を、制度・国民感情の両面で支持していく必要がある。
ネットには、テレビのような凝縮したコンテンツの完成度はまだなくても、ブログではこうした政治や経済の話題がタブーなく論じられている。そして日本経済そのものが危機に瀕している現在、こういう政治や経済のトピックについて、国民レベルで広く問題意識を持つことがますます重要になっている(けっきょく政治家を選ぶのは国民だから)。この「国民に広く届ける」という役割ができるのは、いまのところマスコミ以外にない。
テレビにはぜひ、産業の生き残りという意味でも、また日本を良くするという意味でも、あたらしいメディアであるネットと手を結びながら、「放送」の原点に帰って、ほんとうに国民のためになるものを発信してほしい。
そんなふうに、この特集にはいろいろ考えさせられた。
特集のメインは、「テレビ関係者・識者・クリエイターに聞く! TVアンケート その過去、現在、未来について」というアンケート。
Q1 いまのテレビの姿(状況)をどう感じていらっしゃいますか。
Q2 日本のテレビ放送史上で、「これが私のベスト3」と思われるものを「報道系」と「バラエティ系」「ドラマ(映画)・アニメ系」のそれぞれについてあげてください。
Q3 デジタル化やウェブとの連動によって、テレビに新しい可能性が生まれてくるとすれば、それは具体的にはどういうものでしょう?
という3つ質問に、以下の人が答えている(以下敬称略)。
赤瀬川原平・阿部龍二郎・石井克人
石川直樹・伊藤隆行・伊藤直樹
上野千鶴子・上松道夫・宇川直宏
江野夏平・榎本了壱・大根仁・大山勝美
小田桐昭・カニリカ・亀谷精一・川崎徹
倉本美津留・操上和美・黒須美彦
五味一男・小山薫堂・桜井順・佐々木宏
佐藤可士和・しりあがり寿・鈴木おさむ
関川夏央・高崎卓馬・高橋源一郎・高松聡
武居康仁・土屋敏男 ・都築浩・鶴見俊輔
中島信也・仲俣暁生・西島大介・野口雄史
橋爪大三郎・林祐輔・原田秀樹・原田宗典
平野啓一郎・福士睦・福田一平・古川柳子
堀井博次・水越伸・水高満・村尾尚子
村上隆・茂木健一郎・森達也・箭内道彦
山川浩二・山田太一・山根Yuriko茂樹
山藤章二・リービ英雄・若井俊一郎
(このリストはここからコピペ)
テレビ局のプロデューサーやディレクターをはじめ、クリエイター、学者などさまざまな人が思い思いにコメントを寄せていて、おもしろい。
3つの質問のうち、総じて回答がいちばん面白いのが、やはりQ1「いまのテレビの姿(状況)をどう感じていらっしゃいますか」だ。読む前から予想できるように、いまのテレビはダメだというトーンの意見が多いのだが、逆に肯定的なことを書いている人の回答に光るものが多い。Q1の回答から、私が面白いと思ったもの、注目すべきものなどをいくつか抜粋してみる。
赤瀬川原平(美術家・作家) 「お笑い派遣タレントの職場」
石井克人(ディレクター) 「ニュースは感じ悪い内容のが増えた気がします、基本はネットとかでいろんな角度から調べないと真実がわからないのが不便、時間の問題とかあるのかもしれないけど、昔やってた「タマちゃん発見!」みたいな能天気なニュースをテレビでは見たいのかも」
大根仁(映像ディレクター・演出家) 「みんなが言うほどつまらなくはないよ。つまらないのは世間がつまらないからだよ。ただ、昔ほどおもしろい人材がテレビ業界に来なくなってるような気はします。あとこれは胸を張って言いたいことだけど、日本のテレビ番組は世界でいちばん面白い!!」
大山勝美(プロデューサー・演出家) 「製作現場の一番の深刻な問題は、夢と希望を持つ若ものが、現場に集まりにくくなっていることだ。ドラマでいえばスタッフの大半は外部。局員との収入の隔たりははげしい。著作権を含めて局のプロダクションと対等の力のあるビックプロダクション(既に数社あるが)のさらなる育成発展が望まれる」
川崎徹(作家) 「劇場の舞台と客席が相似形であるように、テレビと世の中は相似形だから、テレビが困った状況にあるということは世の中がそうだからではないでしょうか」
佐々木宏(クリエイティブディレクター) 「不景気だ、メディアがネットに移るぞ移るぞと言われながらも、テレビに敵う強力なメディアなんてここしばらくは現れないとみんなわかっている。日本人、なんだかんだ言って、テレビ好きだから」
中島信也(CMディレクター) 「ここでもう一度「天下の公器」である「放送」を「みんなをしあわせにする、みんなのもの」という視点で根本から再構築するべきだと思います。そして無法地帯であるインターネットとの品格の違いを明確に打ち出していくことができたならば、社会から見捨てられる危機に立ち向かえるはずです」
野口雄史(テレビ東京) 「危機感は強く感じる。だけど、観ている人が泣いたり笑ったり、大きく感情を揺さぶられるのはやはりテレビが一番だと思う。ロマンや人間のドラマを伝えられるのはテレビの強みで、こういうニーズは決して無くならない。まだまだテレビの可能性、必要性を信じ、心を揺さぶるような番組を作っていきたい」
(なお、これらはQ1に対するその人の回答から、一部のみ抜粋したものです。この部分だけでは正確に回答の趣旨をあらわしていないことをご了承ください。赤瀬川原平のみ、これがQ1の回答の全体です)
このアンケートの全体を読んで感じたのは、テレビに起きている問題の多くは、新聞と同じく、マスコミという「産業」の問題なのだろうということだ。ネットという新しい産業に視聴者・スポンサー・人材が流れたり、規制で保護された特権にあぐらをかいた結果、むしろ競争力を失い、放送の公共性まで失ったり、多重下請け構造のため、製作現場が低賃金・低予算に泣いていたりといったことは、テレビ業界人の志(こころざし)や精神論という以上に、「産業の問題」だ。
それと同時に、上に抜粋した回答にもあるように、まだまだ面白いものがあることも確かで、コンテンツの質という意味では、ネットがまだまだ追いつけない部分も大きい。これは当然だろう。
私はテレビをそれほど見ないが、『ガイアの夜明け』、『ワールドビジネスサテライト』、『モヤモヤさまぁ~ず2』など、テレビ東京の番組はわりと見ている(特に『ガイアの夜明け』は毎週心待ちにしている)。上に回答を抜粋した野口雄史氏は、『ガイアの夜明け』立ち上げ時からのプロデューサーで、『ワールドビジネスサテライト』のディレクターでもあるとのことで、その回答を読んで、やはり相当な信念をもって製作していたことを知り、感銘を受けた。
上にも回答を抜粋した大根仁氏が、自身のブログでこの特集に触れている。
大根仁のページ - 広告批評。
http://blog.livedoor.jp/hitoshione/archives/50787535.html
<それにしてもこのテのアンケートで「テレビはほとんど観ません、観るのはNHKニュースくらい」とか言うヤツはなんなんだよ?テレビ観ねえことがそんなに偉えのかよ?どうなんだよ佐藤可志和。大抵広告とかアート関係なんだよそういうこと言うヤツは。バカ野郎>。
たしかにテレビ側から見ればこう言いたくなる気持ちもわかるほど、アンケートのQ1には否定的な回答が多い(上に抜粋したものは、わりと肯定的なものが中心)。『広告批評』であるためか、回答者には<広告とかアート関係>も多いが(「広告」と「テレビ」も、相当違う世界のようだ)、広告の人も含め、テレビ業界の外側にいる人はほとんど否定的な回答をしている印象だ。
大根氏は上の部分に続けて、上にも一部抜粋した中島信也氏、佐々木宏氏の回答も詳しく紹介しているので、読んでみてほしい。
この特集「テレビのこれから」では、アンケートに続けて、「YouTubeで見られる 時代をつくったテレビ ザ・ベストテン」という綴じ込みのカラーページもある。こういう「テレビ番組のアーカイブ」という場面でYouTubeに頼らざるを得ないというのは、日本の不自由さを物語っているようだ。そして、紙の雑誌でこういう特集をしてもすぐにクリックして動画を見られないわけで、日本の限界も既存メディアの限界も超えていくYouTubeやネットが、いまやいかに強い存在になっているかを物語っている。
テレビも新聞もそうだと思うが、もうマスコミは「ネットと手を結ぶ」以外に、生き残りの道はないだろう。ネットの強みを借りながら、テレビや新聞にしかできないことに集中していく。当然、規模は縮小せざるをえない。別の言い方をすれば、どんどんネットへのシフトが強まり、テレビとネットの境界があいまいになっていくだろう。
また放送法や電波法、著作権法、再販制といった法規制もどんどん見直し、時代に合わないものは変えたり、なくしたりしていかないと、産業が活性化していかない。これはマスコミの問題ではなく、完全に政治の問題だ。
日本のダメな政治の弊害、政治のミスが産業の競争力を削いでいることは、主に国内相手のマスコミよりも、国境のないIT・ネットの世界のほうがはっきりしている。YouTubeやGoogleのようなサービスが可能になるかどうかは、技術や資本力だけでなく、国の法規制や、「先例を破る」ことに対する国民感情に大きく依存している。YouTubeやGoogleのような破壊的イノベーションを日本から出すには、切れ味の悪い国家主導のプロジェクトをやったり、産業育成のカネをばらまいたりするのを一切やめて、法規制を柔軟にし、世界一高い法人税を下げ、そして「優秀な人に多く配分することに躊躇しない」考え方を、制度・国民感情の両面で支持していく必要がある。
ネットには、テレビのような凝縮したコンテンツの完成度はまだなくても、ブログではこうした政治や経済の話題がタブーなく論じられている。そして日本経済そのものが危機に瀕している現在、こういう政治や経済のトピックについて、国民レベルで広く問題意識を持つことがますます重要になっている(けっきょく政治家を選ぶのは国民だから)。この「国民に広く届ける」という役割ができるのは、いまのところマスコミ以外にない。
テレビにはぜひ、産業の生き残りという意味でも、また日本を良くするという意味でも、あたらしいメディアであるネットと手を結びながら、「放送」の原点に帰って、ほんとうに国民のためになるものを発信してほしい。
そんなふうに、この特集にはいろいろ考えさせられた。