池田信夫『希望を捨てる勇気』は、梅田望夫『ウェブ進化論』のような「時代を画するベストセラー」になるのでは
10月上旬に、池田信夫氏の『希望を捨てる勇気』という新刊が出るとのこと。
池田信夫 blog - 希望を捨てる勇気―停滞と成長の経済学
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/c3561423144bfaaee87076fe5ba861fe
<次の本が、ようやく来月上旬にダイヤモンド社から出ることになった。タイトルは、当ブログで過去最高のアクセスを集めた記事からとったが、別に絶望をすすめる本ではなく、政権交代後の日本経済と経済政策を考えるものだ>。
まえがきの一部と目次も載っており、まえがきはPDFで全文が読める。
「ノンワーキング・リッチ」「終身雇用の神話」といった章立てを見てもわかる通り、池田ブログの読者にはおなじみのテーマだ。この1~2年くらいに池田氏が書いてきた、日本の雇用や経済、政治などの解説をわかりやすくまとめた本のようだ。
この『希望を捨てる勇気』は、これまでの池田氏の本のなかでもっとも一般向けの内容で、またいまの日本人にとっても実に身近な、いわば「刺さる」内容だから、きっとかなり売れるだろう。
私の直感だが、この「感じ」は、梅田望夫『ウェブ進化論』の登場前夜を思わせる。おそらく『ウェブ進化論』と同じように、『希望を捨てる勇気』は「時代を画するベストセラー」になるのではないか。
私のなかでは、池田信夫氏と梅田望夫氏というのは、いずれも大好きな論者であると同時に、ポジションというか「役割」みたいな点で、何か近いものがあると感じさせる存在だ。池田氏と梅田氏では、専門分野も「キャラ」もまったく違うが、専門家でありながら「すぐれた解説者」でもあり、一般人にもわかりやすい言葉で書ける、という点がまず似ている。池田氏はNHK、梅田氏はコンサルタントというバックグラウンドも、学者タイプというよりはジャーナリストタイプで、いかに「わかりやすく伝える」かがコアスキルだ。
そして何よりも、池田氏も梅田氏も人気ブロガーである。ネット世代の若者に混じってブログを書くという「若々しさ」の一方で、自分の専門領域や得意分野に留まらない「教養」の厚みを感じさせるところなど、いい意味で「旧世代」の迫力みたいなものもある。
梅田氏の『ウェブ進化論』もブログのまとめから出てきた本で、梅田ブログの読者はとっくに知っている内容だったが、それがコンパクトにまとまったことで、より広い読者層に届き、ベストセラーになった。いわば「時代が必要としていた本」だった。
池田氏の『希望を捨てる勇気』も、おそらくそうなると思う。ブログのまとめから出てきた本で、池田ブログの読者ならとっくに知っている内容だと思われるが、より広い読者層に届くだろう。まずネット上で爆発的に評判になって(もちろんアンチも少なくない。梅田氏もそうだが)、本屋でも目立ちはじめ、これまで池田氏の名前すら知らなかったような人にも知られていく、というふうになっていくと思う。これは「時代が必要としている本」だ。
関連:
池田信夫 blog - 希望を捨てる勇気
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/6f12938eaad206d10b7629456f0a051e
書名の元になった、今年4月のエントリ。
関連エントリ:
希望を捨てたら、もっと不幸になる
http://mojix.org/2009/04/19/japan_hope
池田信夫こそ真のアルファブロガー
http://mojix.org/2008/12/23/ikedanobuo
梅田望夫『ウェブ進化論』は、「氷山の一角」のような本
http://mojix.org/2006/02/11/223518
池田信夫 blog - 希望を捨てる勇気―停滞と成長の経済学
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/c3561423144bfaaee87076fe5ba861fe
<次の本が、ようやく来月上旬にダイヤモンド社から出ることになった。タイトルは、当ブログで過去最高のアクセスを集めた記事からとったが、別に絶望をすすめる本ではなく、政権交代後の日本経済と経済政策を考えるものだ>。
まえがきの一部と目次も載っており、まえがきはPDFで全文が読める。
「ノンワーキング・リッチ」「終身雇用の神話」といった章立てを見てもわかる通り、池田ブログの読者にはおなじみのテーマだ。この1~2年くらいに池田氏が書いてきた、日本の雇用や経済、政治などの解説をわかりやすくまとめた本のようだ。
この『希望を捨てる勇気』は、これまでの池田氏の本のなかでもっとも一般向けの内容で、またいまの日本人にとっても実に身近な、いわば「刺さる」内容だから、きっとかなり売れるだろう。
私の直感だが、この「感じ」は、梅田望夫『ウェブ進化論』の登場前夜を思わせる。おそらく『ウェブ進化論』と同じように、『希望を捨てる勇気』は「時代を画するベストセラー」になるのではないか。
私のなかでは、池田信夫氏と梅田望夫氏というのは、いずれも大好きな論者であると同時に、ポジションというか「役割」みたいな点で、何か近いものがあると感じさせる存在だ。池田氏と梅田氏では、専門分野も「キャラ」もまったく違うが、専門家でありながら「すぐれた解説者」でもあり、一般人にもわかりやすい言葉で書ける、という点がまず似ている。池田氏はNHK、梅田氏はコンサルタントというバックグラウンドも、学者タイプというよりはジャーナリストタイプで、いかに「わかりやすく伝える」かがコアスキルだ。
そして何よりも、池田氏も梅田氏も人気ブロガーである。ネット世代の若者に混じってブログを書くという「若々しさ」の一方で、自分の専門領域や得意分野に留まらない「教養」の厚みを感じさせるところなど、いい意味で「旧世代」の迫力みたいなものもある。
梅田氏の『ウェブ進化論』もブログのまとめから出てきた本で、梅田ブログの読者はとっくに知っている内容だったが、それがコンパクトにまとまったことで、より広い読者層に届き、ベストセラーになった。いわば「時代が必要としていた本」だった。
池田氏の『希望を捨てる勇気』も、おそらくそうなると思う。ブログのまとめから出てきた本で、池田ブログの読者ならとっくに知っている内容だと思われるが、より広い読者層に届くだろう。まずネット上で爆発的に評判になって(もちろんアンチも少なくない。梅田氏もそうだが)、本屋でも目立ちはじめ、これまで池田氏の名前すら知らなかったような人にも知られていく、というふうになっていくと思う。これは「時代が必要としている本」だ。
関連:
池田信夫 blog - 希望を捨てる勇気
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/6f12938eaad206d10b7629456f0a051e
書名の元になった、今年4月のエントリ。
関連エントリ:
希望を捨てたら、もっと不幸になる
http://mojix.org/2009/04/19/japan_hope
池田信夫こそ真のアルファブロガー
http://mojix.org/2008/12/23/ikedanobuo
梅田望夫『ウェブ進化論』は、「氷山の一角」のような本
http://mojix.org/2006/02/11/223518