菅直人前首相は、考え方は賛同できないが、人間としては信頼できる
NEWSポストセブン - 菅直人前首相 応援演説のお呼びかからず、ビール箱で辻立ち(2012.11.29 07:00)
http://www.news-postseven.com/archives/20121129_157500.html
<民主党の壊滅的敗北と予測され、大物議員の落選危機説が囁かれるなど、“大波乱”が予想される今回の衆院選。総理経験者であっても、危ない立場だという。
原発事故への対応ミスから、評判を著しく落とした菅直人前首相(東京18区)。野党時代から10回連続当選、30年間負けなしと、選挙では抜群の強さを誇ってきたが、今回はかなり際どいという>。
<「普通なら、前の総理は応援で他の選挙区を回らなくてはいけないのに、まったくお呼びがかからない(苦笑)。ビール箱でつくった手作りの台に立ち、“原発ゼロ”と書いて必死に辻立ち演説をしているようですが、落選の危機にあることは間違いない」>
この「ビール箱でつくった手作りの台」に立って演説している菅氏の画像が、撮影した人によってアップされている。
2chコピペ保存道場 - 菅直人前首相の街頭演説が惨めすぎる
http://2chcopipe.com/archives/51860960.html
たしかに笑えるのだが、しかし同時に、私はちょっと感動してしまった。
菅氏はもともと市民運動家なので、「ビール箱でつくった手作りの台」に立って、街角で演説するようなスタイルは慣れているのだろう。たしかに、「元首相」の風格はない。しかし私はむしろ、「元首相」なのにまったく飾らず、こういうチープなスタイルで演説する菅氏には、あらためて好印象を持った。
私は菅氏の政策や考え方には賛同できないし、当ブログでもたびたび批判してきた。しかし、菅氏は人間としては信頼できると思っている。この「ビール箱でつくった手作りの台」の写真を見て、あらためて信頼が増した。
賛同と信頼は異なる。賛同は「考え方が近い」ことであり、信頼は「期待を裏切らない」ことだ。菅氏は私と考え方が遠いので、賛同はできない。しかし、菅氏の考え方やスタンスは、かいわれを食べていた頃から、ずっと一貫していると感じる。この一貫性が、「期待を裏切らない」ということであり、それが信頼につながる。
菅氏は首相には向いていないと思うけれども、いい政治家だと思う。原発事故への対応も、いろいろ批判されているが、では菅氏でなかったら、もっとうまくやれたのだろうか。私の印象では、菅氏はかなりうまくやったと思っている。事故の深刻さを知って、東電が逃げようとしたのを、菅氏は「ここで逃げたら東電は潰れる」と一喝した。この一喝がなかったら、日本はどうなっていただろうか。
日本の原発体制は、自民党政権が作ってきたものだ。その原発体制のずさんさが引き起こした事故を、民主党政権は尻拭いさせられた。その事故対応が完璧なものでなかったとしても、それを自民党が批判する権利は1ミリもないと私は思う。原発の総括をしない限り、自民党がどんな政策を出してこようと、私は自民党を信用できない。
私は、菅氏こそ日本を救った英雄ではないかと思っている。政策には賛同できなくても、菅氏は信頼できる人間だと思うし、菅氏には感謝している。
関連:
ウィキペディア - 菅直人
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%85..
関連エントリ:
菅直人氏、第94代首相に 小沢氏はキングメーカーでなくなり、「反小沢派」が「主流化」しつつある
http://mojix.org/2010/06/05/kan_shushou
人を信頼するとは、「行動原理」を信頼すること 「自由」「自律」「自立」は密接に結びついている
http://mojix.org/2010/03/03/trust_principle
竹中平蔵vs菅直人 「現実が変わった」ことを受け入れられない日本
http://mojix.org/2009/12/17/takenaka_kan
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原発事故への対応ミスから、評判を著しく落とした菅直人前首相(東京18区)。野党時代から10回連続当選、30年間負けなしと、選挙では抜群の強さを誇ってきたが、今回はかなり際どいという>。
<「普通なら、前の総理は応援で他の選挙区を回らなくてはいけないのに、まったくお呼びがかからない(苦笑)。ビール箱でつくった手作りの台に立ち、“原発ゼロ”と書いて必死に辻立ち演説をしているようですが、落選の危機にあることは間違いない」>
この「ビール箱でつくった手作りの台」に立って演説している菅氏の画像が、撮影した人によってアップされている。
2chコピペ保存道場 - 菅直人前首相の街頭演説が惨めすぎる
http://2chcopipe.com/archives/51860960.html
たしかに笑えるのだが、しかし同時に、私はちょっと感動してしまった。
菅氏はもともと市民運動家なので、「ビール箱でつくった手作りの台」に立って、街角で演説するようなスタイルは慣れているのだろう。たしかに、「元首相」の風格はない。しかし私はむしろ、「元首相」なのにまったく飾らず、こういうチープなスタイルで演説する菅氏には、あらためて好印象を持った。
私は菅氏の政策や考え方には賛同できないし、当ブログでもたびたび批判してきた。しかし、菅氏は人間としては信頼できると思っている。この「ビール箱でつくった手作りの台」の写真を見て、あらためて信頼が増した。
賛同と信頼は異なる。賛同は「考え方が近い」ことであり、信頼は「期待を裏切らない」ことだ。菅氏は私と考え方が遠いので、賛同はできない。しかし、菅氏の考え方やスタンスは、かいわれを食べていた頃から、ずっと一貫していると感じる。この一貫性が、「期待を裏切らない」ということであり、それが信頼につながる。
菅氏は首相には向いていないと思うけれども、いい政治家だと思う。原発事故への対応も、いろいろ批判されているが、では菅氏でなかったら、もっとうまくやれたのだろうか。私の印象では、菅氏はかなりうまくやったと思っている。事故の深刻さを知って、東電が逃げようとしたのを、菅氏は「ここで逃げたら東電は潰れる」と一喝した。この一喝がなかったら、日本はどうなっていただろうか。
日本の原発体制は、自民党政権が作ってきたものだ。その原発体制のずさんさが引き起こした事故を、民主党政権は尻拭いさせられた。その事故対応が完璧なものでなかったとしても、それを自民党が批判する権利は1ミリもないと私は思う。原発の総括をしない限り、自民党がどんな政策を出してこようと、私は自民党を信用できない。
私は、菅氏こそ日本を救った英雄ではないかと思っている。政策には賛同できなくても、菅氏は信頼できる人間だと思うし、菅氏には感謝している。
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