2009.02.26
リバタリアニズムを知るためのリンク集
リバタリアニズム(libertarianism)」に興味がある人のために、リンク集を作ってみました。

日本語で、比較的読みやすく、親しみやすいものを中心に、私が知っている範囲でいくらか集めたものです。


■ リバタリアニズムとは

ウィキペディア - リバタリアニズム
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA..

<リバタリアニズム(自由意志論 英:libertarianism)とは、他者の権利を侵害しない限り、各個人の自由を最大限尊重すべきだとする政治思想である>。

レッセフェールを唱え、経済や社会に対する国家や政府の介入を否定もしくは最小限にすることを主張する>。

まず「リバタリアニズム」という用語の辞書的な意味は、このウィキペディアの説明で妥当だと思う。


■ リバタリアンによる解説

リバタリアンFAQ
http://libertarian.up.seesaa.net/image/FAQ.htm
Libertarianism@Japan」のきゅうりさんによる、「Libertarian FAQ: Frequently Asked Questions」の日本語訳。これを読むだけでも、リバタリアニズムの基本スタンスはわかると思う。

ミルトン・フリードマン・オン・プレイボーイ
http://anacap.fc2web.com/MiltonFriedmanOnPlayboy.html
ミルトン・フリードマンが「プレイボーイ」誌のインタビューに答えたもの。実に痛快で、リバタリアニズム的な見方がよく理解できる。

アナルコ・キャピタリズム研究(仮)ブログ - 私がアナルコキャピタリストになるまで
http://anacap.jugem.jp/?eid=68
anacapさんの自伝的エントリ(全5回)。どういう経緯でリバタリアンになったのか、という話が面白い。

analog - リバタリアニズムと右翼・保守・左翼・リベラルとの違い
http://hidetox.com/blog/2009/02/14/libertarianism/
「右翼・保守」「左翼・リベラル」との違いを軸に、リバタリアニズムを解説。「ノーラン・チャート」を見ながら読むと、さらによくわかる。

蔵研也のanarcho-capitalism研究室
http://www.gifu.shotoku.ac.jp/kkura/
蔵さんの著書『リバタリアン宣言』、『国家は、いらない』、『無政府社会と法の進化』がまるまる掲載されている。

越後和典「新オーストリア学派の国家論」(PDF)
http://www.biwako.shiga-u.ac.jp/eml/Ronso/369/echigo.pdf
Left and Right - 新オーストリア学派の国家論」で知ったもの。ロスバードミーゼスの対立点を解説したもので、リバタリアニズムにも幅があることがわかる。やや専門的な内容だが、これくらい突っ込んだほうが面白いという人にはオススメ。


■ リバタリアニズムに近い立場や、中立的な立場からの有益な観点

池田信夫 blog - 古典的自由主義の復権
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/fca6c645342b698c262e8bffae3915c6
古典的自由主義に始まるリバタリアニズムの由来やその後の受容の歴史、カウンター・カルチャーやインターネットとの近接性などが、見通しよくまとめられている。

404 Blog Not Found - いるのは、何か? - 書評 - 国家は、いらない
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51004518.html
蔵研也『国家は、いらない』を土台に、danさんから見たリバタリアニズムへの疑問点が書かれている。danさんは比較的リバタリアニズムに近いスタンスだからこそ、有益な批判になっていると思う。

チダカツon the weBLOG - 帆を張らなければ風は受けられない
http://d.hatena.ne.jp/katsuontheweb/20080123
梅田望夫『ウェブ時代をゆく』の<「自助の精神」について語ると、それだけで日本では強い反発がある>という記述や、ネットやオープンソースについて考察しつつ、<ウェブ上では、現在言うところの“リバタリアニズム”と“リベラリズム”とは、ワリと容易に共存すると思う>という意見が述べられている。私の印象では、ここで書かれている個人主義やネットとの親和性は、リバタリアニズムに近いと思える。

斉藤悦則 - インターネット上におけるアナーキズム論争
http://www.minc.ne.jp/~saito-/travaux/anarcap.html
アナルコ・キャピタリズム(無政府資本主義)と左翼アナキズムの違い、プルードンの「矛盾」」でも紹介したもの。「アナキズム(無政府主義)」を軸にして、リバタリアニズムの一種であるアナルコ・キャピタリズム(無政府資本主義)を紹介している。


■ このブログ内のリバタリアニズム関連エントリ

ノーラン・チャート
http://mojix.org/2008/04/20/nolan_chart
リバタリアニズムは、<ウヨクでもサヨクでもない>。

民間による「公共」
http://mojix.org/2008/11/30/minkan_koukyou
小さな政府、大きな市民社会がつくる「新しい公共」
http://mojix.org/2008/10/27/small_gov_big_civil_society
リバタリアニズムは「政府」を否定するが、「公共」は否定しない。「公共」も「民間」でやるべきと考えているのだ。

さまざまな「社会設計」の自治体が競争するメタ社会
http://mojix.org/2008/11/03/meta_society
anacapさんのエントリを土台に、リバタリアン的な観点から、私にとって理想的な社会のイメージについて書いたもの。

リバタリアニズム関連のエントリは、タグ「リバタリアニズム」でまとめて見れます。


以上、リバタリアニズムを知る「きっかけ」になれば幸いです。