2009.11.09
「仕事」と「遊び」の境界
芸術家Aは、週に4時間だけ制作活動をおこなう。
それ以外の時間は本を読んだり、映画を見たり、人と会ったりしている。

芸術家Bは、毎日朝から晩まで制作活動をおこなう。
本を読んだり、映画を見たり、人と会ったりもするが、それは制作活動と切り離せない。

これらの芸術家にとって、「仕事」と「遊び」の境界はどのようなものだろうか。
スキルやセンスを高めるための活動や訓練は、「仕事」と「遊び」のどちらに入るのだろうか。

何らかの活動が「仕事」なのか「遊び」なのかは、どのように決まるのだろうか。
「仕事」よりも「遊び」のほうが、つねに「楽しい」と言えるだろうか。
そもそも「楽しい」とはどのような状態だろうか。

芸術の制作を「仕事」としておこなっている人と、「遊び」としておこなっている人では、どちらが「楽しい」だろうか。
「楽しい」ことはつねに望ましく、「苦しい」ことはつねに望ましくないだろうか。

芸術では食えていない芸術家が、自分を「芸術家」と称することに問題はあるだろうか。
芸術では食えていない芸術家にとって、芸術は「仕事」だろうか、「遊び」だろうか。


関連エントリ:
IT業界がいいのは、つねに勉強せざるをえないこと
http://mojix.org/2008/07/27/it_gyokai_advantage
勉強も仕事も、量より質が重要
http://mojix.org/2008/04/30/study_work_quality
ホビー経済
http://mojix.org/2005/12/13/090347
「ロジカル」はコモディティ化し、「クリエイティヴ」が浮上する
http://mojix.org/2005/10/12/201118
タグ: