仕事が楽しい人と、仕事が楽しくない人では、何が違うのだろうか。これは結局のところ、「仕事をやる」か、「仕事をやらされる」かの違いだと思う。

経営者は、会社がどんなビジネスをやるか、どんな案件を手がけるかを、自分で決められる。だから、どんなに仕事がキツくても、ときに仕事で失敗したりしても、やりがいがある。「仕事をやっている」からだ。

しかし、下っ端の社員は、どんな仕事をするかを自分で決められない。やるべき仕事は、上から与えられる。仕事のやり方・進め方ですら、あまり自由には決められない（例えば、自宅やカフェで作業します、というのは普通許されないだろう）。これでは、あまりやりがいがない。「仕事をやらされている」からだ。

「仕事をやる」と「仕事をやらされる」の違いは、要するに、仕事に関する「自由」の有無だ。人間の満足感は、何をやるか、どうやるかを、自分で選ぶ「自由」があるかどうかに、大きく左右される。


関連エントリ：
「自分で選ぶ」ことにこそ、満足感の基盤がある
http://mojix.org/2011/06/24/jibun-de-erabu
自由裁量の少ない仕事は寿命を短くする？
http://mojix.org/2010/11/14/sairyou-jumyou