鳩山由紀夫元首相が引退
朝日新聞デジタル - 鳩山元首相、引退会見 「政権の方針と私の主張が違う」(2012年11月21日21時56分)
http://www.asahi.com/politics/update/1121/TKY201211210898.html
写真:記者会見で総選挙への立候補断念について説明する鳩山由紀夫元首相=21日午後6時30分、北海道苫小牧市、杉本康弘撮影
<民主党の鳩山由紀夫元首相(65)=衆院北海道9区=は21日、北海道苫小牧市で記者会見し、総選挙への立候補を断念し、政界を引退することを正式表明した。鳩山氏は、野田政権の方針に従うよう求める誓約書に署名できないことが引退の理由と説明した>。
<党執行部は党方針を順守させるため、公認申請する際に「党議を踏まえて活動する」との誓約書に署名することを要求。鳩山氏は「消費増税、環太平洋経済連携協定(TPP)、原発再稼働など、現政権の方針と違う主張を党内で続けたいと思っていたが、その主張を続けると、公認は得られないと18日に知った」と語った。引退は18日に決断したと明かし、「誓約書が私の決断を促したことは間違いない」と説明した>。
<記者会見の中で、鳩山氏は「波瀾(はらん)万丈の人生だったが、政治家としては幸せだった」と振り返った>。
なんと、鳩山由紀夫元首相が総選挙に出馬せず、引退とのこと。
私はてっきり、民主党を出て、また小沢氏と組むのかと思っていた。新党「反TPP」を始動した亀井氏とも組めば、鳩山内閣のときの顔ぶれが揃って、「トリオ再結成」だと思っていたのに。
なぜ鳩山氏は、小沢氏と組んだり、亀井氏と組んだり、新党を立ち上げたりしなかったのだろうか。それはおそらく、自分が立ち上げた民主党という政党に、やはり強い思い入れがあったからだろう。その民主党から追い出されるような格好になって、さぞや無念だろうと思う。
首相を辞任したタイミングで引退していれば、たしかに引き際としてはカッコよかった。しかし、やはり民主党への思い入れが強くて、なんとか民主党を、自分の望む方向へ持っていきたかったのではないか。首相としては最悪の人だったと思うが、育ちのいい大富豪のお坊っちゃんを絵に描いたような善人キャラで、どうにも憎めない「友愛」の人ではあった。
物議を醸した論文「A New Path for Japan」も、首相になる人が書いたから爆弾論文になったが、左寄りの評論家か何かが書いたものだと思えば、ごく普通の文章である。首相にはまったく向いていなかった鳩山氏だが、評論を書くとか、シンクタンクでも作ったりすれば、わりといいかもしれない。まだ65歳なのだから、これからだろう。
鳩山氏にとっては不本意な結果になったが、これで民主党の「純化」は、いっそう進むことになった。もう小沢氏もおらず、鳩山氏もいなくなった。かつて「反小沢派」と呼ばれた人たちが、いまや完全に主流化したのだ。
関連:
ウィキペディア - 鳩山由紀夫
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B3%A9..
関連エントリ:
鳩山首相・小沢幹事長辞任 これで前原グループが主流化すれば、みんなの党との連立もありえるのでは
http://mojix.org/2010/06/03/hatoyama_ozawa_jinin
日本は再び「大きな政府」路線へ 鳩山「未体験ゾーン」内閣
http://mojix.org/2009/09/17/hatoyama_mitaiken
鳩山由紀夫「A New Path for Japan」
http://mojix.org/2009/08/30/a_new_path_for_japan
http://www.asahi.com/politics/update/1121/TKY201211210898.html
写真:記者会見で総選挙への立候補断念について説明する鳩山由紀夫元首相=21日午後6時30分、北海道苫小牧市、杉本康弘撮影
<民主党の鳩山由紀夫元首相(65)=衆院北海道9区=は21日、北海道苫小牧市で記者会見し、総選挙への立候補を断念し、政界を引退することを正式表明した。鳩山氏は、野田政権の方針に従うよう求める誓約書に署名できないことが引退の理由と説明した>。
<党執行部は党方針を順守させるため、公認申請する際に「党議を踏まえて活動する」との誓約書に署名することを要求。鳩山氏は「消費増税、環太平洋経済連携協定(TPP)、原発再稼働など、現政権の方針と違う主張を党内で続けたいと思っていたが、その主張を続けると、公認は得られないと18日に知った」と語った。引退は18日に決断したと明かし、「誓約書が私の決断を促したことは間違いない」と説明した>。
<記者会見の中で、鳩山氏は「波瀾(はらん)万丈の人生だったが、政治家としては幸せだった」と振り返った>。
なんと、鳩山由紀夫元首相が総選挙に出馬せず、引退とのこと。
私はてっきり、民主党を出て、また小沢氏と組むのかと思っていた。新党「反TPP」を始動した亀井氏とも組めば、鳩山内閣のときの顔ぶれが揃って、「トリオ再結成」だと思っていたのに。
なぜ鳩山氏は、小沢氏と組んだり、亀井氏と組んだり、新党を立ち上げたりしなかったのだろうか。それはおそらく、自分が立ち上げた民主党という政党に、やはり強い思い入れがあったからだろう。その民主党から追い出されるような格好になって、さぞや無念だろうと思う。
首相を辞任したタイミングで引退していれば、たしかに引き際としてはカッコよかった。しかし、やはり民主党への思い入れが強くて、なんとか民主党を、自分の望む方向へ持っていきたかったのではないか。首相としては最悪の人だったと思うが、育ちのいい大富豪のお坊っちゃんを絵に描いたような善人キャラで、どうにも憎めない「友愛」の人ではあった。
物議を醸した論文「A New Path for Japan」も、首相になる人が書いたから爆弾論文になったが、左寄りの評論家か何かが書いたものだと思えば、ごく普通の文章である。首相にはまったく向いていなかった鳩山氏だが、評論を書くとか、シンクタンクでも作ったりすれば、わりといいかもしれない。まだ65歳なのだから、これからだろう。
鳩山氏にとっては不本意な結果になったが、これで民主党の「純化」は、いっそう進むことになった。もう小沢氏もおらず、鳩山氏もいなくなった。かつて「反小沢派」と呼ばれた人たちが、いまや完全に主流化したのだ。
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