田村耕太郎参議院議員が自民党を離党 「日本にはすごい力がある」
asahi.com - 自民・田村氏、離党へ 参院鳥取2期目(2009年12月18日12時14分)
http://www.asahi.com/politics/update/1218/TKY200912180245.html
<自民党の田村耕太郎参院議員(46)は18日午前、離党する意向を固め、党関係者らに伝えた。同日午後、記者会見で表明する。政権交代後、自民党の国会議員が離党するのは初めて。
田村氏は、2002年参院鳥取選挙区補選で初当選。現在2期目で来夏に改選を迎えるが、候補者選定に向け現職も対象にした党員による信任投票の実施を目指した党鳥取県連に反発。自らのホームページに反論文を掲載したことで県連との関係がこじれていた。最近は周囲に「新党をつくりたい」などと話し、民主党側とも接触していたという>。
総選挙前の7月に自民党を離党した山内康一氏(その後「みんなの党」立ち上げに参加)につづき、田村耕太郎氏もついに自民党を離れた。私のブログでおそらくもっとも名前が出てくる2人の政治家が、ともに自民党を離れたことになる。
先の総裁選が自民党再生のラストチャンスだったと思うが、ここで河野太郎氏が負けたことで、自民党に見込みがないことがはっきりした。自民党内で河野太郎氏を支持していた人たちの中から、田村氏に続いて離党者が出てきてもまったくおかしくない。
上の朝日の記事では<民主党側とも接触していた>とあるが、これが事実だとしても、田村氏がいまの民主党に加わるという方向ではなくて、民主党にいる一部の政治家との連携をさぐる、といった方向だろう。田村氏の考え方からいって、いまの民主党に加わるということはまず考えられない。記事にもあるように新党を作る方向か、既存の党に加わるとしたら、ありえるのは「みんなの党」くらいだろう。
参議院議員 田村耕太郎 公式ブログ - 離党声明
http://kotarotamura.net/b/blog/index.php?itemid=5322
<私、田村耕太郎は、志を立て、真の「経世済民」を実現すべく自らの信念に従って行動を起こすため、ここに自由民主党を離党いたします。
私は、日本の経済・財政に残された時間はそう長くはない、待ったなしであるという強い危機感から、志を持つ仲間や心ある人々とともに、国家国民のため、日本が再び力強く発展する流れを作っていく行動を起こしていきたいと思います。「経世済民」とは、世の中を治め、人民の苦しみを救うことを意味し「経済」の語源です。まず、経済が立ち直らなければ、世の中が平和に治まり、民衆が救われることもありません。大胆かつ果敢な経済政策を実現することに力を注ぎます>。
<日本は税収も株価も不動産価格も20年以上も前の水準に停滞しております。失われた十年とよく言われますが、それどころか失われた25年になろうとしております。日本経済は15年間ゼロ成長。その間に世界経済は先進国から新興国まで倍以上に拡大しており、GDPの世界シェアは19%近くあった94年から7%に落ち込んでおります。
日本は日本だけで成り立っているわけではありません。エネルギーも食糧も安全保障も世界各国との関係の中で成り立っており、それぞれが自国の国益のために必死に戦っている状況です。特に世界の金融危機の中で、その対応を間違えば、日本の富と繁栄は一瞬のうちに崩壊へと追いやられてしまう緊急の事態です。
ところが、現状の政治は、国内情勢にばかり注視し、二大政党や連立政権がお互いの内輪の事情で足を引っ張り合い、縮小する経済の分配の議論だけに陥っております。今こそグローバルな視座を持つ政治が、ビジョンを掲げそれにいたる戦略を明らかにし、国民一丸となって懸命に努力するしかありません。
まったなしの状況で、私は、思いを同じくする人々とともに、初心に帰って、より多くの人々のために貢献できるよう、活動をいたします。自由な身になって今後自分のやるべきことを考えるため、自由民主党を離党いたします>。
田村耕太郎氏は、一般的にはそれほど知名度が高くないと思うが、ビジネスや金融に詳しい一部の人のあいだでは評価の高い「知る人ぞ知る政治家」である。今後の田村氏がどう動くにせよ、田村氏ほどの人が腹をくくって自民党を離党したのだから、何かが起きるはずだ。それはきっと、日本再生に向けた政界再編の動きの一部になるだろう。
Twitter / 田村耕太郎
http://twitter.com/kotarotamura/status/6788935551
<東京での離党会見終了。気合だけでした。本当に日本経済危ないんです。臨界点超えつつあるんです。でも日本にはすごい力があるんです、それを最大限に活かせば、さらに素晴らしい国になれるんだと。そのためには何か行動起こさないとと自分で勝手に思い行動起こしました。全く微力と知りつつも!>
いつもながら、まったく同感だ。<日本にはすごい力がある>。日本がダメなのはとにかく政治なのだ。田村氏の今後の動向にいっそう注目したい。
関連エントリ:
田村耕太郎参議院議員「日本を30のシンガポールに分ける」
http://mojix.org/2009/10/01/30_singapore_in_japan
自民党総裁選は河野太郎氏に注目 河野氏の「劇薬」で自民党は「大手術」せよ
http://mojix.org/2009/09/19/jimin_sousai
山内康一氏が自民党を離党 構造改革路線、「小さな政府」路線の正統な継承者
http://mojix.org/2009/07/24/yamauchi_ritou
http://www.asahi.com/politics/update/1218/TKY200912180245.html
<自民党の田村耕太郎参院議員(46)は18日午前、離党する意向を固め、党関係者らに伝えた。同日午後、記者会見で表明する。政権交代後、自民党の国会議員が離党するのは初めて。
田村氏は、2002年参院鳥取選挙区補選で初当選。現在2期目で来夏に改選を迎えるが、候補者選定に向け現職も対象にした党員による信任投票の実施を目指した党鳥取県連に反発。自らのホームページに反論文を掲載したことで県連との関係がこじれていた。最近は周囲に「新党をつくりたい」などと話し、民主党側とも接触していたという>。
総選挙前の7月に自民党を離党した山内康一氏(その後「みんなの党」立ち上げに参加)につづき、田村耕太郎氏もついに自民党を離れた。私のブログでおそらくもっとも名前が出てくる2人の政治家が、ともに自民党を離れたことになる。
先の総裁選が自民党再生のラストチャンスだったと思うが、ここで河野太郎氏が負けたことで、自民党に見込みがないことがはっきりした。自民党内で河野太郎氏を支持していた人たちの中から、田村氏に続いて離党者が出てきてもまったくおかしくない。
上の朝日の記事では<民主党側とも接触していた>とあるが、これが事実だとしても、田村氏がいまの民主党に加わるという方向ではなくて、民主党にいる一部の政治家との連携をさぐる、といった方向だろう。田村氏の考え方からいって、いまの民主党に加わるということはまず考えられない。記事にもあるように新党を作る方向か、既存の党に加わるとしたら、ありえるのは「みんなの党」くらいだろう。
参議院議員 田村耕太郎 公式ブログ - 離党声明
http://kotarotamura.net/b/blog/index.php?itemid=5322
<私、田村耕太郎は、志を立て、真の「経世済民」を実現すべく自らの信念に従って行動を起こすため、ここに自由民主党を離党いたします。
私は、日本の経済・財政に残された時間はそう長くはない、待ったなしであるという強い危機感から、志を持つ仲間や心ある人々とともに、国家国民のため、日本が再び力強く発展する流れを作っていく行動を起こしていきたいと思います。「経世済民」とは、世の中を治め、人民の苦しみを救うことを意味し「経済」の語源です。まず、経済が立ち直らなければ、世の中が平和に治まり、民衆が救われることもありません。大胆かつ果敢な経済政策を実現することに力を注ぎます>。
<日本は税収も株価も不動産価格も20年以上も前の水準に停滞しております。失われた十年とよく言われますが、それどころか失われた25年になろうとしております。日本経済は15年間ゼロ成長。その間に世界経済は先進国から新興国まで倍以上に拡大しており、GDPの世界シェアは19%近くあった94年から7%に落ち込んでおります。
日本は日本だけで成り立っているわけではありません。エネルギーも食糧も安全保障も世界各国との関係の中で成り立っており、それぞれが自国の国益のために必死に戦っている状況です。特に世界の金融危機の中で、その対応を間違えば、日本の富と繁栄は一瞬のうちに崩壊へと追いやられてしまう緊急の事態です。
ところが、現状の政治は、国内情勢にばかり注視し、二大政党や連立政権がお互いの内輪の事情で足を引っ張り合い、縮小する経済の分配の議論だけに陥っております。今こそグローバルな視座を持つ政治が、ビジョンを掲げそれにいたる戦略を明らかにし、国民一丸となって懸命に努力するしかありません。
まったなしの状況で、私は、思いを同じくする人々とともに、初心に帰って、より多くの人々のために貢献できるよう、活動をいたします。自由な身になって今後自分のやるべきことを考えるため、自由民主党を離党いたします>。
田村耕太郎氏は、一般的にはそれほど知名度が高くないと思うが、ビジネスや金融に詳しい一部の人のあいだでは評価の高い「知る人ぞ知る政治家」である。今後の田村氏がどう動くにせよ、田村氏ほどの人が腹をくくって自民党を離党したのだから、何かが起きるはずだ。それはきっと、日本再生に向けた政界再編の動きの一部になるだろう。
Twitter / 田村耕太郎
http://twitter.com/kotarotamura/status/6788935551
<東京での離党会見終了。気合だけでした。本当に日本経済危ないんです。臨界点超えつつあるんです。でも日本にはすごい力があるんです、それを最大限に活かせば、さらに素晴らしい国になれるんだと。そのためには何か行動起こさないとと自分で勝手に思い行動起こしました。全く微力と知りつつも!>
いつもながら、まったく同感だ。<日本にはすごい力がある>。日本がダメなのはとにかく政治なのだ。田村氏の今後の動向にいっそう注目したい。
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