2010.03.11
みんなの党、じわじわと人気 支持率が「野党第2党」に
毎日jp - みんなの党:じわじわと人気…支持率「野党第2党」(2010年3月10日 10時45分)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100310k0000e010018000c.html

<「政治とカネ」のスキャンダルで失速する民主党と、野党暮らしで意気の上がらない自民党に代わり、みんなの党がじわじわと存在感を増している。メディアへの露出度は決して高くないのに、世論調査の支持率は老舗政党をしのぐ勢い。永田町の新興勢力の人気は本物か。【木下訓明】>


みんなの党入党記者会見で握手する川田氏(中央)と渡辺氏(右)、江田憲司幹事長=2009年12月1日午後2時20分、木下訓明撮影

<みんなの党の国会議員は衆院5人、参院1人。渡辺喜美代表と山内康一国対委員長は自民党、浅尾慶一郎政調会長は民主党を「脱藩」した。渡辺氏は幕末の志士ブームになぞらえ「坂本龍馬をやっています」と語る>。

<党の基本理念は、脱官僚▽地域主権▽生活重視。安易な消費税増税論にはくみせず、「国家公務員を10万人削減」「国会議員を衆院300人、参院100人に削減」と訴える。小泉構造改革と重なる部分が多いが、渡辺氏は「小泉改革は中途半端」と言い、より急進的だ。小泉改革を支持した桜井正光経済同友会代表幹事や、竹中平蔵元総務相が重用した高橋洋一元内閣参事官らが政策ブレーンとささやかれる>。

<少数野党で質問時間は限られ、スポットライトを浴びる機会はなかなかない。資金難のため国会に近いマンションの一室を党本部とし、専従職員は置かず秘書が交代で詰める。党活動といえば、メンバーが週1回昼食をとりながら合議する程度だ>。

<ところが、鳩山由紀夫首相や小沢一郎民主党幹事長の政治資金問題で与党にほころびが出始めると、毎日新聞の全国世論調査で鳩山政権発足時に3%だったみんなの党の支持率は、今年2月に6%まで伸び、公明党(5%)をしのいで「野党第2党」に躍り出た>。

みんなの党」はじわじわ存在感を増しており、支持率で「野党第2党」に躍り出たとのこと。

現時点の数字だけ見れば「野党第2党」だとしても、その「モメンタム」(勢い)を考えれば、それ以上の存在感だろう。与党である民主党の支持率は下がり続けており、野党第1党である自民党も、迷走を重ねて分裂寸前である。その状況で、「みんなの党」は人気上昇中なのだ。これから起きる政界再編で、中心的な役割を果たすことは間違いないだろう。

<05年衆院選で「小泉旋風」に乗り初当選した山内氏は、昨年の衆院選で小泉チルドレンが軒並み落選する中、みんなの党から再選を果たした。36歳にして党国対委員長を務め、他党のベテラン議員と渡り合う。「自民を離党した時には落選を覚悟した。ところが今、みんなの党は注目の的」と笑みがこぼれる>。

山内康一氏は、当ブログの読者にはおなじみだろう。私は自民党時代から山内氏に注目し、自民党離党も、みんなの党結成も、リアルタイムに追いかけてきた。山内氏本人のブログを除けば、おそらく私のブログは、日本でいちばん山内康一氏に注目してきた媒体だろう(笑)

山内氏が生き残ったのは、自分の「政策」的な信念を曲げなかったからだ。「みんなの党」自体、そういう人が集まっているように見える。渡辺代表の「坂本龍馬をやっています」という言葉はその通りであり、日本を変えるために「脱藩」した、「独立」の気骨を持つ政治家が集まっていると感じる。

<人気にあやかろうとする動きも出てきた。公明党は2月、みんなの党と政策協議を始めることで合意した。新党結成のうわさが絶えない自民党の舛添要一前厚生労働相は今月、民主党の複数の閣僚と並べて渡辺氏を連携相手に挙げた>。

<政界の第三極を目指す党にとって、今夏の参院選はその試金石。目標は「10議席以上」と高い。現時点の公認候補は5人にとどまるが、「他党でだめだった人の吹きだまりではない」(幹部)と慎重に人選を進める。「渡辺氏が個人的に目立っているだけ。政策が支持されているわけではない」(自民党関係者)という懐疑的な見方はあるものの、みんなの党は「台風の目」になりそうな気配だ>。

おいおい、この「自民党関係者」、いったい誰なんだ!?「渡辺氏が個人的に目立っているだけ。政策が支持されているわけではない」なんて、カンチガイもはなはだしい。

渡辺氏はたしかに「顔」であり、知名度はいちばん高いだろうが、渡辺氏と最初に組んだ江田憲司氏も、民主党のネクスト大臣を蹴って参加した浅尾慶一郎氏も、もちろん山内康一氏も、実力者揃いである。

そして、その人たちがちゃんと「政策」で集まっているというのが、「みんなの党」の大きな強みなのだ。現時点でみんなの党を支持している人というのは、他の政党ではありえないくらい、「政策を支持している」のである。だから、結党直後なのに総選挙でいきなり躍進したのだ。

「みんなの党」はできたばかりのマイナー政党であり、支持母体もないので、「しがらみ」で投票する人もおらず、あくまでも「政策」で支持されている。それは目の覚めるような素晴らしい政策というよりも、ごくあたりまえの政策に過ぎないのだが、その「あたりまえの政策」を出せる政党が、他に存在しないのだ。

それを「政策が支持されているわけではない」なんて、失礼極まりないばかりか、この「自民党関係者」はまったく現状認識ができていないことを露呈している。去年の総選挙前でその認識ならまだしも、自民党が大負けし、みんなの党が躍進しているのに、いまだにこの認識というのは信じられない。河野太郎氏が総裁選で負けて以降、自民党にはもうぜんぜん期待していないが、このズレまくった認識には驚いてしまう。すでに分裂状態のようだが、自民党は早く完全に解体したほうがいい。武村正義元蔵相の言うとおり、もう「寿命」だろう。


関連エントリ:
みんなの党がいいというよりも、民主党と自民党がひどすぎる
http://mojix.org/2010/02/26/minna_shiji
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http://mojix.org/2009/09/07/your_party5
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http://mojix.org/2009/08/27/datsukanryou